つなぽんのブログ

生物学者♀のたまごつなぽんのポスドク日記。

生理によって心拍数が変化する?fitbitで計測してみた!

大変ご無沙汰しております。つなぽんです。 さて、今回は、心拍数と生理の関係をFitbitで計測してみたよ、という話です。 女性の生理サイクルって不思議ですよね。月の半分は体温が高くて、月の半分は体温が低い。体温だけじゃなくて、生理前は便秘になった…

ニューヨークの近況について

最後の投稿をしてから随分と時間が経ってしまった。 その間にわたしはと言うと、結婚したり、ニューヨークで仕事を始めたり、子供を産んだり、なんだか色々あった。 今日、わたしが久しぶりに筆をとろうと思ったのは(実際にはキーボードで打ち込んでいるの…

主にアカハラの話 (河野議員へのレスポンス②)

河野先生が再びブログをアップしてくださいましたので、私が答えられるものをここで答えたいと思います。 www.taro.org 私の観測範囲のことですので、一般化できるかは不明ですが。 アカデミックハラスメントについて アカデミックハラスメントについて。こ…

へっぽこポスドクから河野太郎議員へのレスポンス

こんばんは、つなぽんです。 河野太郎議員が、ここ数日、積極的に研究者の意見を政策に反映させるべく、動いてくださっているようです。Twitterとブログを活用して、我々の意見に真摯に耳を傾けてくださり、「これで少しでも研究環境がよくなれば…!」と、期…

科学の未来に寄付、してみませんか?

お金があれば、私たちはもっと効率よく、早く研究を進められるはず。このエントリーは、どうやったら基礎研究に寄付ができるのか?その方法をまとめたエントリーです。 基礎研究には金が要る! 東工大の大隅良典先生がノーベル医学生理学賞を受賞されたという…

確かめてみたら自分の二重国籍が発覚した話

蓮舫議員の二重国籍問題が結構長くお茶の間を賑わせています。 私は政治的主張はブログでは展開しないことに決めているので、 本エントリーも蓮舫議員の政治家としての資質なり何なりに文字を割く気はさらさらありません。 ただ、私は今回の蓮舫議員の二重国…

日本の大学はどこへ向かうのか【アジア大学ランキング2016】

あまりこういう大学経営的なことに口をだす身分では無いのだけれど、 大学ランキングが発表されて、 日本の大学が順位を落としたという記事をみて、 そして大学ランキングの評価基準をみながら、 「文科省が推し進めている産学連携はおそらくこのランキング…

【感謝】読者が100人になったよ!【御礼】

私のこのニッチ極まりないブログに、なんと100人もの読者がついてくださいました!これ、すごくないですか? しがないひよっこポスドクの研究者ブログですよ? 研究室の選び方、みたいなかなりニッチなテーマでブログを始めさせてもらって、 多分読む人なん…

子供っていつ産めば良いのよ?

京都の高校で、妊娠した女子生徒に対して体育の実技の補講を強要したり、休学を勧めたという事案が発生して、 今、世間を賑わせている。 妊娠生徒に体育実技要求 京都の高校に批判殺到、対応見直しへ : 京都新聞 私はこういう教育事情に詳しくないし、実際に…

専門知識と消費者判断の話 ~DNAを含まない食品?~

ツイッターのアンケート機能、面白いですよね。 私は今まで使ったことがなかったのですが、少し面白い話を聞いたので、 確かめたくなって、昨日から今日(2016年5/30日 午前3:00頃〜6/1 午前3:00頃)にかけて、フォロワーさんの協力を得てアンケートをさせて…

Oさんのこと。

多くの優秀な科学者は小保方さんのことをもう口にしない。 既に議論をしつくされたし、今の時点で彼女を擁護している人には 多分ロジカルな議論は成り立たない。 そして、小保方さんについて議論をすることで、彼女と同じ土俵まで自分を下げてしまうことを恐…

私が学内カウンセリングに行った時の話 〜自分と他人の境界線〜

前回のエントリで学内カウンセリングに触れて、 学内カウンセリングを有効に使おう、とアドバイスした。 tsunapon.hatenablog.com あの記事に対して、 「話を聞いてくれるだけで意味を感じなかった」といったコメントが散見されて、 私は正直、「なるほど、…

研究に心を押しつぶされないための、新米研究者へのメッセージ

新年度が始まりましたね。研究室に配属される理系学生は、いよいよ始まる研究生活に心躍らせていることでしょう。 しかし脅かすようですが、学生でありながら研究室で心の健康を崩してしまう人って、結構多いのです。 研究って属人的な作業で、基本的に学生…

理学ってなんだろう?

まずはじめに、この記事を書いているのは学位取り立てペーペー理学部生物系ポスドクであるということを断っておきます。この記事では、理学部で過ごして10余年が経過したつなぽんが、自分の「理学」に対する思いをぶちまける、そういう内容になっています。 …

けがをしたマウスの骨格筋から分化多能性のある細胞が単離された件

いや、ちまたで話題ですね、STAP細胞が存在していたとか何とかいう記事が出たんですって? 引用?しませんよ、腹立たしい。 私は、Oさんについてはあまり責める事はしたくないのです。 共著者だって同罪だし、どのような経緯であのねつ造論文が作られてしま…

ご報告 〜更新頻度が落ちます〜

こんばんは。つなぽんです。 ちょっと今日いろいろなことがありました。 まず、そもそも論文のリバイス中で忙しかったのですが (ブログを始めた途端返ってきてしまった)、 それに加えて就職活動的な活動をしなければならない状況になってしまいました。 (…

がん細胞はアミノ酸をエネルギーに増殖しているわけじゃないよ

はてぶの「学び」カテゴリで、この記事にブクマが一杯ついていたのですよ。 gigazine.net くそー、私の渾身のエントリーの20倍くらいブクマつけやがって悔しいぜコノヤロー。 と、元記事を見に行ったのですが、GIGAZINEさん、多分勘違いしてますよ。 「がん…

皮膚の培養細胞はどこから来たの? 〜基礎研究を支える培養細胞の話〜

再生医療。私が大学生になった頃は、この言葉がこんなに一般的になるなんて思ってもみませんでした。 ヒトからとった細胞を培養してそれを本人に移植する。 昔から細胞シートレベルでの話は聞いたことが有りましたが、 最近の再生医療分野の目覚ましい研究成…

女性研究者のワークライフバランス ~私、トップ研究者は諦めようかな…~

私はなんとなくダラダラと研究を続けていたら博士課程まで来て学位をとってしまった口なのですが、 流石にここまで研究を続けると、「この分野でトップを取ってやるぜ!」という気持ちも湧いてくるわけですよ。 最近になって漸く、研究のやり方みたいなもの…

【予言】もしあなたが女性研究者として大学に残るなら、あなたは男性研究者と結婚するでしょう

当たる確率は、、、半分以上だとは思うな。 こんばんは。つなぽんです。 実はこのブログ、数日前からgoogle analyticsを導入させてもらっているのですよ。 (訪問者の人数や滞在時間などを解析するアプリケーションです) で、めっちゃ面白いなーと思いなが…

ボスとの不和を乗りきれるか? 〜学内ハラスメントの話〜

今日のテーマはちょっと暗いお話です。 「研究室ではボスが絶対!ボス(教授)の言うことを聞かないと学位をもらえない」 という話をよく耳にします。私が学部生時代は、半信半疑でこの話を聞いていました。 が。実際に大学という場に身を置いて10余年…。ボ…

高校生に「生命科学者になりたいです」っていわれたら、「やめとけ」って言うと思う

前回のエントリー、たくさんの方に読んでいただいた様で驚いています。ほんとうに嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)。 で、はてブコメントとかリツイートのコメントとかをさらっと読んでいて一つ、誤算に気づきました。 このブログ、私の中で勝手に、…

自分は研究者に向いていない? 〜研究者に必要な資質とは〜

「自分って研究者になれるのかな?」 「研究者に向いていないのかも…」 こういう疑問を持っている理系学生は多いのではないでしょうか。 私も学位取得前、しょっちゅうこの考えても仕方がない問題を考えていました。 そして未だに考えてしまいます。学位をと…

ポスドクが考える研究室選びのコツその2 (生物・実験系・学位取得を目指すひと向け)

さて、今日は引き伸ばしに引き伸ばしてしまった研究室選びのコツその2です。 学位取得を目指す人に向けて書いたエントリーです。 研究室選びがなんで大事かは、昨日のエントリー tsunapon.hatenablog.com をご覧くださいませ。 私が研究室を決める際に抑えた…

学位を取りたい人が研究室を途中で変えることによる時間的、経済的不利益の話  (生物・実験系・学位取得を目指す人向け)

まずはじめに、「つなぽんのブログ」を訪問してくださった方にお礼をば。 二日前の記事 (↓)に興味を持っていただいたようで、 たくさんの方が訪問してくださいました。ありがとうございます。 大学院教育の闇について、思うところはいろいろありますので、 …

ポスドクが考える研究室選びのコツその1(生物・実験系・就活を目指すひと向け)

3月になりましたねー。私の街は今日はかなり冷え込んでいます。 寒いのでラボからの帰りが辛かったです。早く暖かくなってー。 3月といえば、そろそろ研究室訪問を始める学部生が出始める時期では無いかと思います。願書の締め切りは6月くらいのところが多…

研究者になれるかどうかは研究室選びにかかっている 〜学生のことを考えてくれる研究室選びのすすめ〜

この記事は、はてな匿名ダイアリーに投稿された記事 「研究に向いてない学生には全力で就職活動をさせたほうがいいと思うよマジで」 http://anond.hatelabo.jp/20160228102915 を読んで、書こうと決めた記事である。 ちなみに私は学位取得後数年以内の駆け出…