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つなぽんのブログ

生物学者♀のたまごつなぽんのポスドク日記。

ポスドクが考える研究室選びのコツその1(生物・実験系・就活を目指すひと向け)

研究室

3月になりましたねー。私の街は今日はかなり冷え込んでいます。

寒いのでラボからの帰りが辛かったです。早く暖かくなってー。

 

3月といえば、そろそろ研究室訪問を始める学部生が出始める時期では無いかと思います。願書の締め切りは6月くらいのところが多いと思いますが早いところは4月からすでに書類提出が始まりますね!願書の提出までにじっくり研究室を見比べたいところです。

 

研究専門機関はともかく、大学だと2月は学位・修論・卒論審査とか入試とかでてんてこ舞いなので、そのへんが一段落ついた3月くらいからが、

研究室訪問にはちょうどいいと思います。

 私が学部生だった頃は、

「どうしよう…研究室訪問のメール、いつ出したら良いんだろう汗」

って悩んでいましたが、3月に入った後なら、大学の先生もだいぶ余裕が出てきていると思いますのでおすすめです。

そこで、今日は、昨日のエントリーでもちょっと触れましたが、研究室選びのコツについて書いていきたいと思います。今日のエントリーは院試を控えた学部生向けのものです。

 

tsunapon.hatenablog.com

 

何を目的に院試を受けるかをはっきりさせる

「大学院入試を受けよう!」と思ったら、

たとえ学部からそのまま持ち上がりで大学院に上がる人も、なぜ院試をうけるのかを一度考えてみると良いと思います。大学院を卒業したら、どうしたいのか?

就職をしたいのか、そのまま博士課程に進みたいのか、

博士課程に行く場合には、研究者になる覚悟があるのか?

 

それによって、選ぶ研究室は変わってきます。

はっきり言って、生物系研究室の学生の就活が成功するかどうかは、

修士でも博士でも、研究室の影響を多分に受けます。

将来、あなたが理系就職をして研究職につきたいなら、

興味あるテーマを諦めてでも就職に有利な研究室を選ぶべきです。

 

就職に有利な研究室って?

では、就職に有利な研究室とはどんな研究室なのでしょうか?

生物系研究室の学生の就職先 (研究職)は、食品、製薬、化粧品会社などが主となっています。どんな企業に入りたいかによっても選択する研究室は変わってきます。

 

食品会社に入りたいなら、会社とコネがある研究室を!

食品会社を希望する人は、農学部系の院を受けることを勧めます。

農学部は食とのつながりが強い学部で、食品会社の就活のノウハウを持った研究室が多い印象があります。

食品会社主催の説明会なども頻繁に行われているので、食品会社を目指す人にはうってつけです。

中には、特定の食品会社と共同研究していて、

コンスタントに卒業生を食品会社に送り出しているところもあります。

インターネットを駆使して大学内のシンポジウムなどを見ていると、

たまに研究室主催で特定の会社を呼んで講演会が行われています。

こういうところは、食品に対する研究テーマの関わりも深い場合が多く、

食品会社にエントリーシートが出しやすい企業だといえるでしょう。

 

製薬・化粧品会社を狙うなら、マウス屋さん、細胞屋さんと構造屋さんが有利!

製薬企業、化粧品会社に入りたい人は、

マウスか動物細胞を扱っている研究室を選びましょう。

周りの内定者を見ていると、企業は、修士にも意外と即戦力を期待していて、

「あんまり教えなくても細胞培養くらいできてほしい」

と思っている気がします。

(私は人事じゃないので実際どうなのかはわかりませんが、細胞培養経験、マウスの扱いの経験がある人は就活強いです。)

製薬を狙うなら、なるべく腫瘍関係の研究室を選ぶべきです。

製薬会社は特に博士学生の場合、欲しい人材の出身分野を絞っている場合があります。

生物系一般で募集している場合でも、今年はがん治療に関連する学生のみ採用すると社内で決まっている場合があります。

エントリーシートをパスして面接会場で就活生と話すとわかります。

「あ、神経系しか呼ばれてない」とか、「みんな腫瘍形成絡みだ」とか。

そういった場合に、多くの企業が幅広く求めている人材は、やっぱり腫瘍形成の知識を持った人材のような気がします。

 

後、製薬系で強いと思うのは「構造生物学」の研究室の学生です。

企業は、「タンパク質を結晶化して構造を解析するスキル」を求めているようです。

構造屋さんは主に大腸菌を扱っていますが、細胞培養の経験のある人と遜色ない、あるいはそれ以上に就活に強い印象を受けます。

 

卒業生の就職先は絶対にチェックする

書き忘れるところでした。これはめちゃ重要です。

卒業生がどこの企業に就職しているか?

安定的に良い企業に学生を入れている研究室はおすすめです。

一方、良い企業に行っている学生もいるけど一握りだけ、

みたいな研究室は、たまたま飛び抜けて優秀な学生が就活に成功した可能性が高いです。まぁ、入ってみるまでわからないんですけどね。

 

就活を目指す人にあまりお勧めできない研究室

こっから先はもしかすると、この分野の研究主催者に怒られちゃうかもしれないのでこっそり教えるのですが。

もし就職したいなら、どんなに研究テーマが魅力的でも、

  • ゼブラフィッシュ・メダカ
  • ハエ
  • 線虫
  • 酵母

などの無脊椎動物や下等生物を扱う研究室はお勧めしません。かなり就職には不利です。

私の知り合いのこの分野の人達はかなり苦戦しています。

大きな食品、製薬、化粧品会社は大学のネームバリューにかかわらず苦しいです。

この辺の生物を扱う人は、DNAワークの能力は高いのですが、

DNAの扱いが常識レベルまで一般化した現在、DNAワークに秀でていることは就活において全く強みになりません。

ゲノム編集なんかの登場で、今後どうなるかはわかりませんが、

今現在の周囲の様子を見るに、避けといたほうが無難かなー、と思います。

 

きょうはここまで

本当はアカポス向けの研究室選びについても書きたかったのですが、

明日も早いので今日は、就活を目指す人向けの紹介で終わろうと思います!

アカポス向けは、明日書きたいと思います。

少しでも研究室選びで迷っている皆さんのお役に立てれば幸いです。